フライフィッシング教書
田渕義雄・シェリダンアンダーソン共著
まず、一番初めにご紹介したい本は、やはりこれ!
田渕義雄、シェリダンアンダーソン共著のフライフィッシング教書
この本は僕がフライフィッシングを始めたきっかけであり、原点でもあります。
僕のフライフィッシィングとの出会いは、30年近く前のルアーに夢中になりつつあった、小学生の頃。
そこは家の近くの農業用貯水池だったので、間違いなく練習だったと思うのだけれど、ある人がロッドを振っているのを見たのが最初でした。
記憶ではラインがきれいなループを描いていたけど、その時の印象は「ムチみたい。」
かなり自分とはかけ離れた釣り方だなあ、と漠然に考えながら眺めてました。
それから時が経ち、この本に出会ったのはアメリカで勉強しているとき。
ニューヨークの紀伊国屋で見つけて一目ぼれでした。
釣りがしたいな、どうせやるなら子供の頃、手の届かなかったフライをやってみよう!
それからハマッテしまいましたね、フライフィッシング。
初版が1979年2月20日で僕のが1995年7月1日で25刷目ですから、今頃は何刷目になってるでしょう?
僕の持っている本は大事に扱ってますが、全体的に黄ばんでいて、真ん中のカラーページが外れてしまったので、テープで止めてあります。
表紙の大物が「この本が、あまり売れないように祈ろう!!」と言ってますが、かなりの人がこの本を一度は読んでいるはずです。
この本の楽しさは、もう内容を覚えてしまっているほど読んだのに、開くと改めて読み直してしまうところでしょうか。
内容は前半がシェリダンアンダーソン氏の絵が楽しいThe Curtis Creek Manifesto の日本語訳です。
原作を立ち読みしたことがありますが、本のサイズが大きくてもっとマンガチックな印象を受けました。
ここで紹介している川へのアプローチの仕方やキャスト方法や魚のクリーニングの仕方はとても参考になります。
後半は田渕氏の解説になっています。
28年前に書かれていますが、最近の書籍や雑誌にはない雰囲気があり、それでいて実践的な内容は今でも色あせてはいません。
いくつか載せているエッセイは何度読んでも想像力をかき立て、「あー! 釣りに行きたい!!」と思わせてくれます。
「肩の力を抜いて、フライフィッシィングを楽しもう!」と教えてくれる楽しい本です。